1. TOP
  2. 子宮筋腫の基礎知識
  3. 子宮筋腫の2種類の手術と3つの手術方法

子宮筋腫の2種類の手術と3つの手術方法

子宮筋腫の基礎知識 この記事は約 5 分で読めます。 4,371 Views
子宮筋腫手術

子宮筋腫があっても、症状がない場合やまだ症状の程度が軽い場合は、経過観察で治療する事になります。

子宮筋腫は良性の腫瘍なのであくまでも命に関わるものではないですが、経過観察の場合でも半年から1年に1回の割合で定期検診を受けて子宮筋腫とうまく付き合っていくという事になります。

経過観察では対処できず現に重たい症状が出ている場合には、一般的には手術によって子宮筋腫の症状を改善する事になります。

子宮筋腫の手術を行うと、症状の改善と子宮筋腫を根本から改善する事ができるので、子宮筋腫の治療としては「手術」を推奨するお医者さんが一般的です。

子宮筋腫の2種類の手術

子宮筋腫の手術には大きく分けて2通りの手術があります。

それぞれの手術にもメリットとデメリットが存在するので、両者の違いを把握しておくことが重要です。

筋腫核手術

1つ目は子宮筋腫の核だけを切除する筋腫核手術です。

筋腫核手術のメリットは子宮を残す事ができるという事と、子宮が残るので将来的に妊娠・出産が可能だということです。

逆に筋腫核手術のデメリットとしては、子宮筋腫が再発するリスクにさらされるという事、手術時に癒着が起こりやすい事、手術時間が長く、手術時の出血量が多くなってしまうという事などが挙げられます。

子宮全摘術

もう1つの子宮筋腫の手術が子宮ごとごっそり摘出する子宮全摘術です。

子宮全摘術にはメリットがたくさんあり、筋腫が再発する恐れが無くなるという事、子宮がんにかかるリスクもなくなるという事、手術時間も短く出血量も少なくて済むという事、癒着が少ないという事などが挙げられます。

一方の子宮全摘術のデメリットとしては、やはり子宮がなくなってしまうという事による女性の心理的なストレスが大きいでしょう。将来的に妊娠・出産する事もできなくなってしまいます。子宮がなくなってしまいますが卵巣は残ったままなので、女性ホルモンの分泌に影響が出たりする事はありません。

筋腫核手術が受けられない女性もいます

女性の中には、筋腫核手術を望んでいるにも関わらず、筋腫核手術を受ける事ができない女性もいます。

例えば子宮内に筋腫核が無数に存在している場合です。筋腫核手術では全ての核を取り除くことにキリがなくなるからです。あるいは手術によって大量出血が予め予想される場合なども、命を危険にさらしてまで筋腫核手術をする事ができなくなります。

その他には以前に一度筋腫核手術を経験している場合などです。

子宮筋腫はよく再発する病気ですから、このケースが子宮筋腫持ちの女性には非常に多いのです。

二度目の筋腫核手術となると腸などの多臓器との癒着が高確率で起こりますから、そういった場合も筋腫核手術が選択できず、子宮全摘術を選択する事になります。

子宮筋腫の3つの手術方法

子宮筋腫の手術には2通りの方法がある事は分かりましたが、そのどちらの手術に関しても、以下で述べる3種類の手術法が存在します。

3つの手術法とは、開腹手術、腹腔鏡下手術、子宮鏡下手術の3つですが、どの手術法を選ぶのかは女性の年齢や子宮筋腫の大きさや場所などによって医師が判断する事になります。

開腹手術

開腹手術はお腹に大きくメスを入れ、その切り裂いた場所から医師が直接臓器を触って確認しながら手術を行う方法です。

直接目で見て手術を行えますから、開腹手術は安全性が高く、どのような状態の子宮筋腫にも対応できるのがメリットです。手術時間も短く、出血量も一般的には少なくてすみますから、より安全で確実な手術法だと言えるでしょう。

開腹手術のデメリットは切り口が大きいので手術後の痛みが強く、入院が長引く傾向にある事です。お腹に大きな傷跡が残る事も女性にとっては心理的なデメリットでしょう。

帝王切開で出産するケースと考え方は同じなのですが、開腹手術では縦にメスを入れる方法と横にメスを入れる方法があります。上のイラストのように縦にメスを入れる方がより視野が広がって手術の安全性も増しますから、縦に切る事を勧める医師は多いです。ですが横にメスを入れる方が将来的に傷跡が目立たなくて済みますから、女性は横に切る事を望む方が多いです。

腹腔鏡下手術

腹腔鏡下手術はお腹に小さな穴を4か所ほど開け、そこから内視鏡を入れてモニターで確認しながら鉗子(かんし)を挿入して操作する手術法です。

開腹手術と比較するとお腹につく傷跡が小さい事から痛みも少ないですし、手術後の回復も早くなる傾向があります。入院期間も短くてすみます。子宮や卵管が受けるダメージも少ないので、手術後に出産を希望している女性には腹腔鏡下手術がオススメです。

ただし腹腔鏡下手術は医師の高度なテクニックが必要となるため、手術できる病院が限られてしまいますし、子宮筋腫が新生児の頭ほど大きく育ってしまっている場合やあまりにも筋腫核の数が多い場合には腹腔鏡下手術ができずに開腹手術を選択する事になります。

子宮鏡下手術

子宮鏡下手術は子宮鏡と呼ばれる内視鏡を膣から入れて、子宮内膜にある筋腫核を切除する手術です。

子宮鏡下手術は基本的には全身麻酔をした上で子宮内腔に液体を注入して筋腫核が見えやすい状態にしてから、子宮内部の様子をモニターで観察しながら手術を行います。

開腹手術は腹腔鏡手術と違ってお腹や子宮を切らずに手術を行えるのは大変大きなメリットですし、開腹も早くてすむのですが、子宮内腔にできた子宮筋腫の切除にしか対応できないというデメリットもあり、子宮外にできた漿膜下筋腫筋層内筋腫には対応できないのです。

まとめ

子宮筋腫の治療法にはいくつかの方法があり、手術1つとってみてもこのように実に様々なパターンがあるのです。

子宮筋腫の治療には「これが正解!」という決まった答えはなく、女性1人1人によって全く治療法が異なってきますから、ライフプランと合わせて家族や医師と相談しながら自分自身にとって最善の治療法を選択していく事が重要です。

また下記に手術をしない子宮筋腫改善マニュアルを紹介しておきます。

これは東洋医学的な考え方で子宮筋腫を改善していこうとする治療方法なので、ぜひ1つの参考にしてみて下さいね。

\ SNSでシェアしよう! /

子宮筋腫手術の注目記事を受け取ろう

子宮筋腫手術

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

子宮筋腫手術の人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

この人が書いた記事

  • 子宮筋腫の再発防止に必要な7つのケア【保存版】

  • ぽっこりお腹は子宮筋腫のサイン?

  • 生理が止まらないのは子宮筋腫が原因かもしれません。

  • 子宮筋腫の手術後は痛みで死ぬかと思いました。

この記事を読んだ人はこんな記事も読んでいます。

  • 生理が止まらないのは子宮筋腫が原因かもしれません。

  • 子宮筋腫を小さくする方法はある?

  • 知っておきたい子宮筋腫の症状と妊娠・出産までの過程

  • 子宮筋腫の手術と手術後に起こりうる症状

  • 子宮筋腫は手術しないで治るのですか?

  • 子宮筋腫持ちの女性と便秘の関係性、ご存知ですか?