貧血症状の原因は、女性特有の病気“子宮筋腫”が原因かも!?

女性であれば症状を持っている人も多い「貧血」ですが、血液中に含まれる「ヘモグロビン」の量が減って足りなくなった状態をそもそも貧血といいます。
無理なダイエットや偏食などによって鉄分が不足する事によって貧血になる若い女性も増えています。
しかし、普段からよく貧血になるという女性は、鉄分不足等の様々な原因が考えられるでしょうけど、それよりも物理的に体から余分に出血している事が貧血の原因になっている可能性が非常に高いですから、何よりもまずは自身の子宮筋腫の存在を疑ってみるべきでしょう。
毎月の月経量が多いと女性の体は徐々に貧血体質になりますが、貧血の症状は長い年月をかけてゆっくりと重たい状態へとなっていきますので、貧血体質に女性の体も慣れてしまって、かなり重たい貧血になっているにも関わらず、その深刻さに気が付かない女性も実は多いのです。
女性の血液内のヘモグロビンの正常値は12グラム(1dl単位)だと言われていますから、10グラム(1dl単位)以下の場合はかなり貧血の症状が進行していると考えられます。
貧血体質に女性の体が慣れてしまうと言いましたが、女性によってはヘモグロビン値が7グラム(1dl単位)くらいになってしまっていても、何も自覚症状や危険性を感じていない女性も多いのですが、女性の気が付かないところで貧血が原因で実は体の様々な箇所が悲鳴をあげている可能性が高いのです。
貧血によって血液が不足しているという事は、少ない血液を早く体全体に巡らそうとして、心臓は通常よりもポンプ機能を向上させて動きを早くしてしまうのです。
その結果、女性本人が意図していなくても自然と脈拍が早くなり、心臓に負荷がかかる事で心肥大になる恐れがあるでしょう。貧血で免疫力も下がりますので、病気になりやすく疲れやすい体質になってしまいます。
動悸や息切れ、頭痛なども頻繁に起こる事もあるでしょう。
貧血の症状が進行すればするほど、これらの症状の程度も重たくなるでしょう。
貧血の原因にまず子宮筋腫を疑うべき理由
子宮筋腫ができると、多くの場合女性は月経量が多くなり、それが結果的に貧血につながります。
20代~50代の子宮筋腫持ちのほとんどの女性に出る典型的な症状が月経過多ですから、貧血の場合にはまず子宮筋腫の存在を疑ってみるのが妥当な考えです。
実際、貧血の症状を訴えて医療機関を訪れた女性に、高い確率で子宮筋腫が見つかっています。
では月経量が多くなるという筋腫のメカニズムですが、子宮筋腫ができる事によって子宮内膜が厚くなり、月経時に子宮内膜がはがれる時に出血量が多くなるという構造になっています。
また、筋腫の存在によって単純に子宮内膜がデコボコになって総面積が増えるから、そのぶん出血量が多くなるという考えもあります。
いずれにせよ、貧血になっているという事は高い確率で出血量が多い事が原因なので、子宮内に何かしらの異常が発生していると考えるべきなのです。
貧血や子宮筋腫は速やかに対処すべきです
貧血の症状は放置しておくと思わぬ大きな病気を患います。
「貧血くらい大丈夫」と思って軽視していると手遅れになってしまうケースもありますから、少し貧血気味だと感じた場合は一度医療機関にかかるようにしましょう。
また子宮筋腫は放っておいても命に関わる物ではありませんが、それでもやはり不妊や臓器の圧迫症状などを引き起こしますから、こちらも早期発見と早期治療に努めるべきです。
貧血や子宮筋腫は女性にとって大変身近な病気であるにも関わらず、軽視されたり発見されずに治療が遅れがちな病気です。
最低限の知識を持っておくだけでも早期発見につながりますから、このような女性特有の病気に関しては日頃から意識を向けるようにしていきたいものですね。