第4回韓国-在日-日本ユースフォーラム報告!
■ 韓国・日本・在日から約二〇〇名が参加
今回の行事には、韓国・在日コリアン・日本の青年・学生が約二〇〇名参加しました。
韓国からは、「青年浄土会」、「ナワウリ」、「経実連青年会」、「フォーラム二〇〇一」、「韓国青年連合会(KYC)」、「KIN(Korean International Net-work)」、「釜山青年情報文化センター」などで活動する青年学生が約百名参加しました。
日本からは、「ピースボート」、「部落解放同盟青年部」の大阪・兵庫・奈良・京都・鳥取・福岡、「ピースデポ(平和資料協同組合)」、「アジア太平洋地域の戦争犠牲者に思いを馳せ、心に刻む会」、「日本の戦争責任を肩代わりさせられた韓国・朝鮮人BC級戦犯を支える会」、「在日の戦後補償を求める東京の会」、「首都圏・関西日韓学生連絡会議」などから約六〇名、在日からは、「在日韓国青年連合」、「在日韓国学生同盟」などで活動する青年学生が約四〇名参加しました。
■ ユースフォーラムの目指すもの
ユースフォーラムは、第一回は「過去を見つめ、未来を切り開くために」、第二回は「過去の克服」、「東北アジアの平和実現」、「国境を越える連帯」、第三回は、「日韓青年の新しいパートナーシップをめざして」、そして第四回目の今回は、「アジアで青年として生きることー相生の新千年、平和と人権を考えるー」という形でテーマを拡大しながら開催してきました。
ユースフォーラムが目指すものは、市民活動に関心を持つ、あるいは、市民活動に参加する幅広い韓日の若者が集い、交流と対話を通 じて共通の課題を探り、実践すること、そしてそのような場を安定的かつ日常的なものにしていくことによって、韓日の市民社会の発展に寄与しようとするものです。
それでは以下で、主な行事内容を報告していきます。
■ 開幕式
開幕式は、まず韓国側を代表して金淑珍さんの「一年間行事を準備し、ついにこの日がやってきました。日本・在日の皆さんに熱く感謝いたします」という挨拶で始まり、その後、在日・日本それぞれの代表一名が挨拶を行いましたまた、今年四月の総選挙で国会議員に当選された任鍾晢さん(インタビュー掲載)がユースフォーラムの応援に駆けつけてくれ、挨拶をしていただきました。少し緊迫した雰囲気の中で、第四回ユースフォーラムが幕を開けました。
その後歓迎行事では、ソン・ビョンフィさんによるコンサートなどがあり、全体で楽しく過ごすことができました。
■ ワークグループ別行動
翌日の六月三日は、ワークグループ(WG)別のフィールドワークと討論を行いました。
今回のユースフォーラムでは、前回に引き続いて、「歴史認識・戦後補償」「東北アジアの平和」「北朝鮮人道支援」「人権」の四つのワークグループを設け、充実した内容のフィールドワークと討論を行いました。
■ パフォーマンス
翌六月四日の午後には、ソウル駅前広場で、ユースフォーラム参加者によるパフォーマンスを行いました。このパフォーマンスは、「二一世紀に平和のアジアを描こう!」というテーマに、長い布に参加者が平和をイメージして絵を描いたり、平和のメッセージを書いたり、アジアの平和と人権問題を啓発する写 真を展示したり、プンムルを踊ったり、ユースフォーラムの風船を持ったりと盛り沢山の内容で、ソウルの市民にアジアの平和と人権をアピールしました。
そして、ソウルの市民にも写真の展示やプンムルを見ていただきました。
炎天下にもかかわらず、汗を流しながら若者らしい取り組みを行うことができました。
■ 公開フォーラム
パフォーマンスの後、フォーラムのメインプログラムである公開フォーラムがセマウル中央研修院で開催されました。
公開フォーラムでは、韓国からはKYC代表の金炯柱さんが「アジアで青年として生きるということ」、在日からは韓青連の宋勝哉くんが「東アジアの和解と協力のために果 たすべき日韓市民社会の役割」、日本からはピースデポ事務局長である川崎哲さんが「草の根から安全保障を構想する」というテーマでそれぞれ発題を行いました。 発題の後、パネラーの日本・在日・韓国の三名からの質問と答弁そして、会場を交えたディスカッションへと続きました。
ディスカッションでは、主に▽東北アジアの非核地帯化の実現のための非核自治体の意義と活動、▽二〇〇二年ワールドカップ日韓共催に向けて私たちが行うべきこと、▽韓国の民族主義を再構成する必要性、▽日本の右傾化に対する危機意識などのテーマで討論が行われました。
特に、日本の右傾化に関連して、今回の行事のために作られたTシャツのデザインが日の丸を表していたことが明らかになり、この問題をめぐってかなり多くの意見が交わされました。このディスカッションを通 して、私たち日本・在日・韓国の三者の間には、お互いの立場の違いに対する理解が依然不足していることが明らかになり、今後私たちが相互理解を深めていき、共通 の立場と認識を作っていくことが改めて大切だと考えるよい機会になりました。
このように多岐にわたるテーマで意見が出され、実りのある討論を行うことができました。
■ 二つの共同宣言文
閉幕式では、ユースフォーラムが行われて初めて、共同宣言文を参加者全体で確認しました。その共同宣言文では、日本・在日・韓国の未来を担う若者が互いの歴史と文化についての理解を深め、アジアの平和と人権の発展のためにともに努力していかなければならないということが盛り込まれました。
また、「南北首脳会談の成功的開催のための我々の立場」と題して、六月一三から一五日に開かれる南北首脳会談に向けたユースフォーラムの立場を明らかにする声明文を読み上げました。
■ 来年の日本開催に向けて
今回は、各プログラムの内容がとても充実しており、参加者はたくさん学ぶことができました。また、国境を越える若者同士で実りある交流を行うこともできました。
そして第五回ユースフォーラムは来年日本で開催することが決まっています。
今年六月、朝鮮半島では分断史上初めて南北首脳会談の開催が実現し、南北共同宣言が採択されました。このことをきっかけに、朝鮮半島においても、在日同胞社会においても和解と統一の機運がかつてなく高まっています。今後、東北アジアの平和実現に向けた国家や市民の様々な動きが予想されます。
このユースフォーラムも、朝鮮半島の分断の克服をはじめとした東北アジアの平和実現や過去の克服、国境を越える市民連帯の強化、在日同胞社会の和合の実現に向けて、朝鮮半島と日本そして在日の若者同士の交流をさらに拡大させ、発展させていきたいと考えています。
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