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K-magazine 第2号
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「Kカルチャー」

<映画評>
今韓国映画が熱いパート2 「カル」

movie

 映画『カル』を観ようと劇場に着くともうすでに、たくさんの人が並んでいた。『シュリ』の大ヒット以降、韓国映画がブームになっているようだ。たしかに『シュリ』は衝撃的だった。これまで日本では見向きもされなかった韓国映画を一気に注目させた、ありがたい作品である。韓国映画関係者にとってはまさに『シュリ』様様のはずだったのだが・・・・

 『カル』のポスターを見ると、「『シュリ』のヒットは『カル』の序曲にしかすぎなかった。」・・・鬼である。なんて無慈悲なコピーだ。小室哲也でもそこまで切り捨てないぞ!映画を売るために良く使われる手法なのだが、まるで洗剤のCMではないか。「新製品洗剤!今までの洗剤の約二倍の洗浄力!(当社比)」古い洗剤でも、ついこのあいだまで「驚きの洗浄力!」ってテレビで言ってたじゃないか?新製品が出ればすぐ手のひらをかえしやがって!おかげで我が家の洗剤はいろんな種類が盛りだくさんだ。(うちのオモニは違うメーカーの洗剤をブレンドして「四倍の洗浄力やで!」(当家比)と言って喜んでいる)。変な話になってしまった。

 話は変わるが劇場の入り口で配られるカードには気をつけよう。テレフォンカードと思い包み紙をやぶって見てみると「カルの謎を解く鍵」のタイトルそして、その謎の説明文が・・・包み紙には「映画を観たあとご覧下さい。」だったら出口でくばれ!!映画を観る前に一つ謎が解けてしまったじゃないか〜!しかも僕はちょうど一年前まだ『カル』が韓国で上映していた頃、韓国の劇場で観たとゆう知人から最大の謎の答えまで暴露されていたのだ!ひどい話だ。浜村淳でもそこまで暴露しないぞ!また変な話になってしまった。

 ともあれ『カル』の紹介をしよう。猟奇殺人映画は絶対タブーとされてきた韓国で、そのタブーに真っ向から挑戦した『カル』は韓国映画史上最多の一一四館で公開され、オープニング二日間で歴代最多の四〇万人を動員する驚異的なメガヒットとなる。

 ストーリーはまだ見てない人もいると思うので簡単に説明しよう。ソウルで衝撃的な連続バラバラ殺人事件が発生する。被害者達は、なぜかみんな体の一部が見つからない。やっとつかんだ手がかりは、被害者達とかって交際していた女性スヨンへと行き着く。最悪な事件の中でひしめき合う人間関係。いったい誰が何のために殺しを重ねているのか?悲しきトラウマ女性スヨンの過去には何があるのか?そして被害者の体の一部が見つからないのは何故なのか?捜査を進めるチョ刑事に迫る魔の手。謎だらけの悪夢の迷路から抜け出すことはできるのだろうか?・・・・なんだか「火曜サスペンス劇場」を彷彿とさせる内容だが、映像表現はあの『セブン』をたぶん意識しているのであろう、全体的に暗い映像で、とにかくグロイ特撮シーンも満載だし、ハードゴアスリラーとして大変良くできた映像でびっくりした。

 主役のチョ刑事を演じるのは、おなじみハン・ソッキュ。出演作にはずれなしとの神話をもち、『シュリ』『八月のクリスマス』『接続』の成功もあいまって、今や韓国映画界を背負って立つ存在だ。韓国では女性に絶大な人気を誇るハンソッキュ。謎である。たいした色男でもないのにどうしてもてるのだろう?『カル』で一番の謎だ。誰か解った人は東大阪の金伸夫さんに教えてあげて(知らない人にはすまないが、伸夫さんはハンソッキュに顔がそっくりでも、何故かもてない・・・)

 事件の鍵を握るミステリアスな美女スヨンを演じるのは、『八月のクリスマス』の好演であらゆる賞を総なめにし、韓国で最も人気のある女優となったシムウナ。スヨンというむずかしい役を見事に演じきり、興行的にも演技力でも手堅いヒットメーカーとして女版ハン・ソッキュと呼ばれるまでに成長した。もうシムウナにはため息が出まくりで・・・たまらないくらい清楚で美しい。めちゃくちゃ大好きです。その他、ヨム・ジョンア・チャンハンソンなどの演技派俳優もかなりいい味だして好演してくれている。

 監督のチャン・ユニョンは商業映画デビュー作『接続』がいきなり一九九七年度の観客動員数第一位 に輝き、しかもその年の韓国のアカデミー賞で最優秀作品賞を初めとする六部門で賞を獲得した。チャン監督は一躍韓国映画会の大物監督になる。

 『カル』は観た後が楽しめる映画だ。とにかく謎が多い映画なので仲間と酒をグビグビ飲みながら、ああでもない、こうでもないと議論をする。これが、たまらなく楽しいのだ(そういえば最近観た後楽しめる映画が減ったなぁ・・・)タブーをあえて真っ向から挑戦するパワー。そしてセンセーショナルなハードゴアスリラー。ハン・ソッキュ、シム・ウナ初競演作『八月のクリスマス』のおだやかなイメージを完全に破壊する悪夢のようなクライマックス。韓国映画二〇世紀最後の大ヒット作品『カル』は必見だ!!(次のヒット作が出れば『カル』はどんな扱いになるのやら・・・)



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