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K-magazine 第9号
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Kカルチャー 音楽評

KANGTA(カンタ)−華麗なる転身、なの?!−

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 KANGTA(一九七九年一〇月一〇日生まれ)は、解散した韓国の超アイドルグループH.O.T.(High-five Of Teenagersの略)のメンバーである。

 「エイチオーティー」と言われても、どうもピンと来ない。調べると、一九九六年デビューの男性五人組ダンスポップユニットである。メンバーはチャン・ウヒョク(ラップ、ダンス担当)、トニー・アン(英語のラップ担当)、イ・ジェウォン(ラップ、厚化粧)、ムン・ヒジュン(ヴォーカル)、そしてカンタがメインヴォーカルである。デビュー当時は全員ティーンエイジャーであったため、この様なグループ名になったらしい。

 ファーストアルバムからチャートを独占し、セカンドアルバムは発売一〇日間で一〇〇万枚突破。四枚目に至っては、一五〇万枚を記録するなど、五枚のアルバムはすべてミリオンセラー。総数六百万枚を売り上げた。韓国国内ほとんどの歌謡大賞を受賞したというのも、当然といえよう。

 まずはH.O.T.を聴いてみる。

 全体的にダンサブルである。指向はヒップホップ。ベートーベンやモーツァルトといったクラシックの「大ネタ」使いが目立つ。そういえば数年前スウィートボックスがバッハの「G線上のアリア」を使ってヒットしたっけ。まあ確かに、おっ、と反応してしまう。思うつぼ。

 輝かしい経歴は誰もが認めるところだが、名付けられた時点で短命であることを義務付けられた五人は、公約通り二〇〇一年五月十三日、それぞれの道を歩むことになる。

 カンタとヒジュンはソロアーティストとして、他の三人はレコード会社を移籍しJTLとして活動している。

 カンタは、二〇〇一年の八月にファーストアルバム「Polaris」を発表する。五〇万枚のセールスを記録した。

 なんか寂しい。グループではミリオンセラーの常連だったのに。謎を探るべく、昨年八月二六日に出たセカンドアルバム「Pine Tree」を聴いた。

 ジャジーな出だし、短いプレリュードの後、二曲目が始まった。ミディアムテンポの軽快なスウィングを、少しかすれた、落ち着いた声で歌い上げる。

 思わず踊り出したくなる。でも、H.O.T.の時のような踊りとは異なる質のものであることは言うまでもない。

 大人の男になったのね、と感心していると、三曲目が始まった。しっとりとしたバラード。もうかよ、早いな。と思っていたら、続くも続くもミディアム?スローな曲ばかり。

 確かにH.O.T.時代は、アップテンポでハイトーンな曲を厳しそうに歌っていた。ソロになって、ようやく好きに歌えるとはいえ、こうもバラードばかり続くと、聴く方はさすがに辟易とする。

 何だか、誰かのディナーショーにでも来ているような錯覚に襲われる。そうだ、ディナーショーだ。これは二十三歳による、ディナーショーアルバムだ。

 う?む、これではH.O.T.時代のファンも離れるわけだ、と独り言ちた。

(琴志夏)


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