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K-magazine 第17号
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特集2 KEY-KYC 姉妹結縁行事報告

各地方でKEY−KYC姉妹提携事業を同時開催

 韓国の市民団体であるKYC(韓国青年連合会)とは、大阪−大邱、兵庫−天安、東京−京畿の三地方が姉妹提携関係を結んでいる。昨年11月3日から6日にかけて、各地方間で韓国への訪問事業を初めて同時開催した。

 KEYからは全地方で合わせて50名ほどが参加し、これまでに培ってきた各地方での友情関係や信頼関係を土台に、今回も充実した時間を過ごすことができた。プログラムや所感の詳細は各地方からの報告を読んでいただくとして、共通していえることは、受け入れをしてくれた各地方のKYCメンバーの私たちに対する熱意や誠意が、参加したひとりひとりに伝わったことである。

 主なプログラムはこの間の日本社会での右傾化を反映してか、歴史認識に関わるものがよく取り上げられていた。西大門刑務所や柳寛順記念館、独立記念館などへのフィールドワーク、教科書問題や元日本軍「慰安婦」問題に関わるNGO訪問などだ。民主化運動など韓国現代史に関わるプログラムを取り入れたところもあった。「在日」に関わっての大学生との討論会や「歴史認識を巡る葛藤と未来構想」シンポジウム、「歴史認識の違いを克服するため」の参加者討論会などを開催し、議論も形だけではない、充実したものを行うことができた。

 三地方がそれぞれにKYCとの成熟した交流関係を築きつつある中で、今年度も提携関係を次なるステップへ高められる事業を展開したいと考えている。
 


KEY兵庫 & 天安KYC @忠清南道 天安

 去る2005年11月3日から6日まで「東アジア平和のための天安−兵庫青年平和交流」と題したKYC訪問交流事業に参加した。立場の異なるコリアン青年たちが、学び、交流し、意見を交換していく中で、東アジアの平和実現に向けて在日コリアン青年と韓国青年の役割を考えたり、歴史認識についての差異を論議し合ったりと、普段の日常生活では経験できない非常に有意義な時間を過ごすことができた。そこで、幾つか印象に残ったことを記したいと思う。

 初日に天安KYCの会員が経営している豪華な中華料理店での心温まる盛大な歓迎会を経て、二日目は民族村を見学後、天安NGO訪問として「天安牙山環境運動連合」と「福祉社会を開く市民グループ」に行き、話を聞くことができた。両団体どちらにも言えたことは、環境を守っていくことや、地域の福祉を考えていくために、「教育」特に未来を担っていく子どもたちへの教育に力を入れていることだった。地域社会の構成員が人間らしい生活を享受し、平等で正しい福祉社会を自分たちで作り上げていくには、「教育」をしていくことでまず矛盾や問題を知り、個々人の意識を変えていくという意味で非常に重要な活動であると感じた。

 三日目は歴史認識フィールドワークとして、まず「望郷の園」に行った。ここは、海外に移住しながら、韓国に縁故地がなかったり、故国に葬られることを願う海外同胞のための国立墓地である。アジア太平洋戦争当時、日本によって強制徴用、または徴用された日本及び東南アジア、サハリンなどの地で犠牲になった戦争被害者ら1万1千体が安置されている。その中には、日本軍の「従軍慰安婦」として連れて行かれた被害者ハルモニ15人も安置されていた。91年に初めて「慰安婦」として名乗りを上げた金学順ハルモニのお墓もあり、その前に立ち、何としてでも被害ハルモニがいる間にこの問題を解決させなければという自分の中の強い気持ちが湧き出てきた。その後「独立記念館」に行った。近現代からの一部の館だけしか見れなかったが、日帝植民地時代の展示には目を覆いたくなるようなひどい拷問の紹介が多々あった。しかしまずこれらの事実をしっかり受け止めることが必要である。そしてこれらを作り出してしまう「戦争」は、二度と起こしてはならないと改めて感じた。館内を案内してくれたガイドの方が最後にこう言っていた。「韓国は、この様な侵略を二度と受けないようにするためにも、もっと“強い国”にならなければなりません」と。次に行なわれた「歴史認識の違いを克服するための参加者討論会」内で出た「ナショナリズムとは」という問題にもつながることなのだが、この「強い国」とは何を示すのかがとても気になった。平和を考える中で、植民地や侵略は絶対にあってはならないことである。それらが起こらない状況をどのような形で作っていくのか。「強い国」とは決して武力を強くすると言う意味であってはならない。そのような見せ掛けだけの強さではなく、社会を構成する市民一人一人のことをしっかりと考えることができる力、そんな市民に応えられる魅力溢れる日本社会、韓国社会をともに作っていきたいと感じた。

 今回私は7年ぶりに韓国に行ったが、とにかく天安KYCの青年の方々のおもてなしには感動させられた。毎晩多くの料理とたくさんのお酒を準備してくれたことはもちろん、訪問する在日青年の一人一人に対して細かいところまで気を使ってもらい、楽しくも“激しく”交流し学び合えたことは、兵庫KEYと天安KYCが今後ともに何を共有し推し進めていくのかについての土台を作る上で大きな力になる「人と人との強い結びつき」を確固たるものと実感できる貴重な財産となった。今後、それらの財産をもとに姉妹提携事業を通じて、日本と韓国社会に横たわる様々な問題や諸課題を解決し得る有効的な場とし、お互いの組織発展をも目指していける大きな可能性のある事業として作っていきたい。

(以下、省略)


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