韓国家庭料理 新豊年
近鉄今里駅を南に一〇分。一際目立つ「今里新地」の看板門をくぐり三つ目の十字路を右に曲がると、殺風景なビル一階の狭い入り口とは対照的に、明るい光と笑い声がこぼれてくる。そこが「新豊年」だ。
店に入ると「オソオセヨ!」と笑顔で迎えられ、アジュンマ(おばちゃん)達が威勢の良いウリマルを飛び交わしながら手際よく働く厨房を横目に中へ。
掘りごたつの席に落ち着き、まずは飲み物を注文。すると運ばれてくるのが「ミッパンチャン」だ。日本で言う「付き出し」だが、当然ここでは無料、そして何度でもお替わりOK。東大阪の食いしん坊メンバーにも「これと白飯だけでいい」と言わしめる程の種類の多さだ。最近ズッキーニに似た韓国のかぼちゃ「ホバク」のナムルを初めて食べたが、目を見開くほどビックリした。シンプルな塩とゴマ油の味付けなのだが、「こんな料理があるんやぁ」と早速コリアタウンでホバクを購入して再現を試みたくらい。メニューにはないので次いつお目にかかれるのか分からないのが、もどかしくも楽しみでもある。
私の一番のお勧めは、これまた初めて食べて本当に感激したケランタン〈鶏卵湯〉(五〇〇円)。しっかりとダシの効いたスープの中に、茶碗蒸しでもなく出し巻きでもない謎の食感の卵。卵好きにはたまらない、ふんわりとした一品。
その他にも、モチモチとした皮に包まれた餃子スープのマンドゥクッ(一〇〇〇円)や、骨付きの唐揚げに甘辛いタレをからめた炒りゴマたっぷりのヤンニョムチキン(二〇〇〇円)、韓国風に丸めて味付けした輪切りの豚足をサンチュやエゴマの葉に包んで食べるチョッパル(二〇〇〇円)など、どれもボリューム満点で、この店の代表料理は?と聞かれると正直困ってしまう。
KEY東大阪のオンニ達とアジュンマのウリマルの会話に耳を傾けながら、厨房で働くアジュンマを見ては「ここで雇ってほしいなぁ」などと思ったり…。次は魚系の料理も食べてみたいなぁ。
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