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妊娠発覚後や妊娠中に子宮筋腫が見つかったら?

子宮筋腫の基礎知識 この記事は約 4 分で読めます。 3,498 Views
妊娠中子宮筋腫

妊娠しているかもという事で産婦人科に行って超音波検査(エコー検査)をして貰った時に、初めてそこで自分の子宮筋腫の存在に気が付くケースは結構あります。

そもそも子宮筋腫ができていても何も自覚症状が出ない女性が大半ですから、健康診断などを定期的に受けていなかった女性は妊娠して婦人科検診を受けて初めて子宮筋腫の存在に気づく事になるのです。

女性の体は妊娠すると女性ホルモンのエストロゲンの分泌量が増加しますから、子宮筋腫も妊娠前に比べて大きくなります。そこで心配になってくる事は、「子宮筋腫の存在が赤ちゃんの発育に問題を引き起こさないか?」という事でしょう。

結論から言いますと、赤ちゃんはお母さんのお腹の中で子宮筋腫とうまく共存する事ができるので、赤ちゃんの発育に支障をきたす事はありません。子宮筋腫の場所や大きさに応じて赤ちゃんはお腹の中でうまく自分の居場所を確保できるので、安心しましょう。

極端に子宮筋腫が大きい場合を除いては、テニスボール大くらいの子宮筋腫であっても赤ちゃんが筋腫に圧迫されてしまう心配はありませんし、女性ホルモンの影響を受けて筋腫が大きく育っていくにつれて柔らかく変化し、子宮筋の一部のように同化しますし、羊水に守られているので赤ちゃんの成長には問題はありません。

自然分娩か帝王切開か?

妊娠中に子宮筋腫が見つかった場合は必然的に帝王切開になるという間違った噂が広がっていますが、そんな事はありません。自然分娩ができるか、それとも帝王切開になるのかは子宮筋腫の場所や赤ちゃんの状態によって決まります。

出産日が近づくと赤ちゃんは通常頭を下にして産道を下りてきますが、もしも子宮頸部に大きな子宮筋腫ができていると赤ちゃんがうまく通れなくなってしまい、結果的に自然分娩は難しいという結論になります。このケースは子宮筋腫の位置や大きさが問題になっているケースで、この場合は帝王切開が選択されます。

また赤ちゃんの状態が問題になって帝王切開を選択せざるを得ない場合もあります。

それは、赤ちゃんが逆子になっている場合(頭が下になっていない)で、赤ちゃんの頭が横になっている場合も含めてこれらのケースでは高確率で帝王切開を選択する事になります。

逆に言えば、これら2つのケースにあてはまらない場合は、妊娠中に子宮筋腫が見つかったり、それが妊娠期間中にどれだけ大きくなったとしても、自然分娩は可能だという事です。帝王切開になるかどうかは出産直前に赤ちゃんの頭がどのあたりまで下りてきているかで判断します。

通常は妊娠期間中に筋腫核手術は行いません

妊娠後に子宮筋腫の存在が発覚したとしても、出産までにその筋腫を手術で取り除く事はよほどの事がない限りはあり得ません。

なぜなら、妊娠中の筋腫手術は赤ちゃんの流産や未熟児での早産を引き起こすリスクを秘めていますし、子宮筋腫が仮にあってもほとんどのケースでは赤ちゃんへの影響はなく、無事に出産できるからです。

ただし、例外的に妊娠期間中に筋腫核手術に踏み切る場合があります。

それは、漿膜下筋腫(しょうまくかきんしゅ)が茎捻転(けいねんてん)を起こしているケースです。

本来であれば漿膜下筋腫は子宮の外側にできるので3種類の子宮筋腫の中では最も妊娠や出産に関係なさそうなのですが、漿膜下筋腫が茎の部分がしぼったタオルのようにねじれてしまう事があり、それを茎捻転(けいねんてん)と呼ぶのです。

 

妊娠中に子宮筋腫が原因で痛みが生じるケース

子宮筋腫を持ったまま妊娠しても、たいていの場合は多少の腹部の痛みが出る程度でそこまで激しい痛みが出たりしないのですが、稀に激しい痛みが出る場合があり、それがこの漿膜下筋腫がねじれてしまう場合です。

上図のように漿膜下筋腫が根元で茎捻転を引き起こすと、ねじれが原因で血流が途絶えて激しい下腹部の痛みが起き、その痛みを処置するために母体の緊急手術が必要になるのです。

子宮筋腫そのものが直接的に赤ちゃんに問題を与えるわけではありませんが、当の出産を行うお母さんの方に問題が起こり、妊娠中でも緊急核手術に踏み切るという事ですね。

子宮筋腫持ち女性の出産は弛緩出血に注意

筋腫をもったまま出産を向かえる際は、弛緩出血(しかんしゅっけつ)に注意しましょう。

弛緩というのは文字通り、“ゆるむ”事です。

子宮筋腫がある事で分娩後の子宮の収縮運動が妨げられる事があるので、それが出産後の大量出血につながったり、大量出血にならなくてもダラダラと微量の出血が止まらなくなるケースがあります。

出産後に弛緩出血が見られた場合は、子宮の収縮運動を活発にするための薬を与えてもらうか、輸血をして不足している血液を補う必要が出てきます。

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