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自主平和統一のための8・15民族大祝典 [2005.8/13-15]

 2000年南北首脳会談以降本格化した南北間の交流と和解の動きは、若干鈍かった昨年に比して、今年はまた活発な趨勢に入ってきたようだ。政府レベルでの協議はもちろん、開城工業団地での南側企業の経済活動が本格的に開始するなど経済面では活発な動きを見せてきている。民間レベルでは南・北・海外の各地に共同準備委員会が結成され、 6・15平壌で、8・15ソウルで共同統一行事を開催することが決まった。この民間次元の交流に南北両政府からの参与が強く見られたのが今年の特徴だろう。 6・15平壌行事の時には、南側の鄭東泳・統一部長官が金正日総書記と電撃的に会談したことが注目された。8月15日にソウルで開催された『自主平和統一のための 8・15民族大祝典』も鄭長官はほぼ全日程同行した。また北側代表団が朝鮮戦争で犠牲となった南側兵士の追悼施設である国立顕忠院を訪れたことが韓国のメディアでは大きく取り上げられていた。

 今回の行事に集まった南側代表団・北側代表団・海外代表団は合わせて約900名。北側からは男女サッカー選手団と政府当局代表団を含む約200名が直行便で訪南し、海外からは日本・中国・東南アジア・北米・CIS・ヨーロッパ・オーストラリアなどから237名が集まった。KEYから二名が参観として海外代表団に加わった。

 13日午後4時、ソウルワールドカップ競技場の入り口手前からの「自主平和民族のための民族大行進」により今回の行事がスタートした。初日は開幕式に続き南北の男子サッカー試合(南側は、サッカーW杯にも出場した李天秀がいるなど、両側とも結構本気モードの人選)が開かれ、二日目は各代表団代表の演説や西大門刑務所訪問、体育娯楽協議、文化公演、歓迎晩餐と行程がびっしり。三日目も青年・女性・労働といった部門別行事、南北共同で編纂中の「キョレマル(国語)大辞典」報告会、閉幕式では今度は女子のサッカー試合が行なわれた。サッカーは男子が三対〇で南が勝利、女子が2対0で北側が勝利したが、普通の国際試合と違うのは、どちらのシュートチャンスでも観客全体が歓声をあげ得点シーンを期待する姿だった(南開催のため、どうしても南側のチャンスの時の方が若干声援が大きかったが)。

 西大門刑務所を訪れた時、案内役はみんな若者ですごいなと思っていたら、実はKYCの会員たちと聞いてびっくり。景福宮など古宮を案内する「キルラジャビ(道案内)活動」は前から行われていたが、最近は西大門刑務所も始めたとのこと。最終日の北側・海外代表団による幸州山城・昌徳宮の参観行事も同じく彼ら彼女らが案内役を務めていた。自分が見聞きして知る大切さは日本でもよく語られるけれど、専門家でなくてもそれを語り伝えようと努力する強さは今の日本や在日同胞に不足していると感じた。

 年々規模が大きくなる南北共同統一行事。参加する度に衝撃と感動を受けるが、行事が派手になった分、ゆったりとした人的交流の時間がほとんど持てなかったのが残念。それとも関わるが、「参加しているだけ」になりがちな海外同胞という自分の立場への苦悩も大きくなっていく。本国が確実に前進している中、在外とくに私たち在日同胞は進歩しているのか?―この問いを忘れないようにしたい。

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