2004年4月18日、KEYは在日同胞からあるべき朝日国交正常化を考え、朝日国交正常化の必要性を訴えていくために、「パネルディスカッション 今、在日同胞から朝日国交正常化を考える」を大阪市立中央青年センターで開催しました。事前に朝日新聞、毎日新聞、神戸新聞で行事案内が報道され、当日は100名ほどの人が参加しました。そして、その大多数は在日同胞の方でした。
金宅守KEY共同代表による主催挨拶に引き続き、パネルディスカッションが行われました。まず、ワンコリアフェスティバル実行委員会の鄭甲寿委員長、コリアNGOセンターの宋悟代表理事、ミリネ(朝鮮人従軍慰安婦問題を考える会)の皇甫康子代表、KEY生野の李哲豪委員長が20分程度で発題を行いました。 「東アジア共同体と朝日国交正常化」と題した発題の中で、鄭甲寿さんは、東アジアの情勢変化の中で日本が朝日国交正常化に進まざるを得ないと述べ、東アジア共同体形成や、それに伴う東アジア市民概念実現の必然性を強調しました。「日本の未来像と朝日国交正常化」について発題した宋悟さんは、9.17以降の日本のありようを▽日本における帝国主義の復活、▽偏狭なナショナリズムと国家主義の台頭という観点から整理し、一方で、在日同胞が持つ「被害者意識」には落とし穴があるということを指摘しました。
発題終了後、金朋央KEY共同代表をコーディネータとして行われた全体討論では、会場からの質問を受けた後に、「朝日国交正常化実現に向けた在日同胞の当面する課題」について主に意見が交わされました。
宋悟さんは、朝日国交正常化が実現することでおこりうる変化として、▽日本における多民族・多文化共生社会の実現に向けた対外環境の醸成、▽東アジアの多国間安全保障体制の実現といった点を指摘しました。そして、在日同胞の法的地位や権利問題についても言及され、朝日の国家間交渉にのみ権利問題をゆだねるのではなく、交渉に、様々な在日同胞の声が届けられなければならないことも強調されました。鄭甲寿さんからは、6.15南北共同宣言で南北が合意した連邦制と連合制の共通性の認定を受け、南北の統一を前提とした上で、在日同胞に統一国籍が与えられるべきであることが語られました。皇甫康子さんは、在日同胞が考え方を超えて連帯し、国交正常化を通じて在日同胞の法的地位、特に女性・子どもの権利が保障されなければならないと強調しました。李哲豪さんからは在日同胞青年が向き合うべき視点として、東アジアに生きる民衆や市民の視点を大切にし、その人たちの人権や生きる権利の保障を訴えていくことが指摘されました。
パネルディスカッション終了後、集会参加者のリレートークを行いました。ビデオメッセージという形で金敬得弁護士、韓聖R牧師(日本基督教協議会副議長)が、会場から朴昌明さん(立命館大学非常勤講師)、康利行さん(KEY東大阪教育部長)、高吉美さん((社)ひょうご部落解放・人権研究所)、高銖春さん(在日韓国青年同盟大阪府本部委員長)、韓成正さん(在日韓国学生同盟兵庫県本部委員長)、黄鉄柱さん(KEY神戸教育部長)さんがそれぞれ発言しました。発言の中では、▽植民地支配に対する日本の責任の認定の上に在日同胞の法的地位や権利問題が解決される必要性、▽朝日平壌宣言の精神に日本社会が立ち返るべきこと、▽朝日国交正常化の必要性を日本メディアに発信していくべきであること、▽経済協力方式ではなく、戦争被害者への個人補償実現が必要であることなどが強調されました。
集会の最後に宋勝哉KEY共同代表から「朝日国交正常化の実現を求める在日コリアン青年連合(KEY)のアピール」が発表されました。
KEYでは、2004年5月から2004年9月17日にかけて、「東北アジアに平和を! 日本と朝鮮半島の100年の歴史の清算を! 市民の声が反映された日朝国交正常化を要求する 日本‐在日‐韓国一万人宣言(仮称)」活動を行います。朝日平壌宣言2周年を迎える9月17日に宣言を発表する予定です。また、日本・在日・韓国それぞれのNGOの立場から朝日国交正常化を考えるシンポジウムを開催することも計画しています。皆さんのご賛同・ご協力をよろしくお願いします。
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