私たち在日コリアン青年連合(KEY)は、韓国の青年団体であるKYC(韓国青年連合会)と共同で、コリアンの若者の立場から第二期ブッシュ政権出帆に際して声明文を発表しました。
声明文は、英文でホワイトハウスにメールとファックスで1月20日に送りました。 |
朝鮮半島の平和のための努力を妨害せず、戦争のない世界のために今こそ乗り出せ!
今日、1月20日はブッシュ大統領の就任式が開かれる日だ。9.11テロ後、第1期ブッシュ政権は「テロとの戦争」を掲げ、アフガニスタン戦争、そしてイラク戦争を起こした。戦争と暴力の20世紀を終え、21世紀は必ず「平和の世紀」になることを希望していた世界市民の夢は最初から粉々に崩れた。その上、第1期ブッシュ政権は、朝鮮民主主義人民共和国(以下:北朝鮮)を「悪の枢軸」と規定し、北朝鮮に対する圧力を加え続けてきた。その結果、「第2の朝鮮戦争」が憂慮されるほど緊張が高まってしまった。従って我々は、第1期ブッシュ政権が、人類の共存と朝鮮半島の平和を脅かし続けてきた張本人であると断定せざるをえない。
無数の人命が殺傷される戦争の惨状を直接見ながら、我々は平和の重要性を今更ながら切実に痛感した。戦争にはいかなる勝者もなく、すべてのものを壊す何の意味もない行為であることを再び確認した。その上、我々は朝鮮半島にルーツを持つ、或いは朝鮮半島で暮らす人間として、朝鮮半島の平和と統一の切迫性をいつよりも強く感じてきた。第1期ブッシュ政権下で、我々は朝鮮半島が再び戦場になるかもしれないという恐怖から一刻たりとも自由になることができなかったことは厳然たる事実だ。
このように我々は第1期ブッシュ政権の外交政策の中で、そのどの一つも建設的に評価することができない。従って今日出帆する第2期ブッシュ政権が、我々を始めとした人類の平和を切実に願う世界市民の声に真に耳を傾け、第1期とは全く異なる新たな外交政策を繰り広げることを強く求める。
まず、第2期ブッシュ政権は北朝鮮の核問題をひとえに対話のみを通じて解決しなければならない。もちろん私たちは人類の共存のために、朝鮮半島を始めとした世界のどこであれ、すべての核兵器の製造や設置・使用に反対する。しかしこれは、北朝鮮の核問題を一方的な武力によってでも解決しようということではない。朝鮮半島の戦争は我が民族全体が共に消滅する道、そして人類全体が巻き込まれる戦争への道を招かざるをえない。唯一の解答は現在進行している6者会談のような対話の窓口にある。アメリカの圧力強化と北朝鮮の瀬戸際外交は問題をより複雑にするだけだ。相互尊重を基盤にし、双方の率直で成果のある対話で人類に希望のメッセージを伝えてくれることを切実に願う。
次に第2期ブッシュ政権は朝米関係の正常化を前向きに推進しなければならない。2000年クリントン政権時、朝米関係が関係正常化の直前まで進んだ。しかしながらブッシュ政権が出帆するや否や、その動きは完全に消え、朝米関係は深刻な対立関係へと陥った。冷戦の孤島として残っている朝鮮半島と東北アジアの平和を実現するためには、朝米関係の画期的な改善が何よりも重要だ。第2期ブッシュ政権は北朝鮮の体制の安定と保障を根幹とする関係正常化を通じて、北朝鮮を国際社会の一員として引き込まなければならない。
そして、第2期ブッシュ政権は南北関係と朝米関係の改善のための韓国と日本の努力を積極的に支援しなければならない。第1期ブッシュ政権は南北関係の発展のための韓国政府の政策や、日朝関係改善のための日本政府の外交的努力に対して冷淡な態度を見せた。依然として米国の影響力の下にある韓日両国の政府は、アメリカの表情を見ながら消極的に臨まざるをえなかった。朝鮮半島の平和と統一、そして東北アジアの平和は、冷戦的な敵対関係を清算し同伴者としての信頼を形成するための政府と民間次元の和解と協力を必ず伴わなければならない。このような韓日両国の多様な努力を第2期ブッシュ政権は妨害せず、積極的に支援しなければならない。
最後に第2期ブッシュ政権は人類の恒久的共存のために果敢に軍縮を推進しなければならない。第1期ブッシュ政権は軍縮どころか軍拡を試みた。特にMDに対する人並みはずれた情熱と推進は、中国の強力な反発によりミサイル競争を高めることにより、東北アジアの軍事的不安定性だけを高めてきた。第2期ブッシュ政権は経済力と軍事力を土台にした米国の一方主義的政策を放棄し、平和軍縮を先頭に立って実施することで、国際社会の平和定着に新たな転機を作らなければならない。
2005年は我が民族の解放と分断60周年を向かえる意味深い1年だ。故に我々は、今年が戦争の恐怖と分断の痛みから解放され、平和な朝鮮半島・平和な東北アジア・平和な世界の出発点になることを切実に願う。この実現可否は、第2期ブッシュ政権が果たしてどのような対朝鮮半島、対東北アジア政策を繰り広げるのかと密接な連関がある。我々7千万民族と東北アジアの民衆、そして世界の市民が、いつよりも米国の歩みを厳しく注視していることを肝に刻むことを願う。
朝鮮半島にルーツをもつ或いは朝鮮半島で暮らす人間として、そして次世代を担う青年として、我々はこれからも平和を脅かすすべての動きに対して断固として反対するだろう。このために、我々は平和を願う世界市民、そして我が民族内部の平和勢力との幅広い連帯を通じて、反戦平和活動をより大衆的で実践的に繰り広げていくだろう。
2005年1月20日 在日コリアン青年連合(KEY)/KYC(韓国青年連合会)
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